前回の記事「フィギュア制作|金魚鉢・ネオンテトラ水槽 」でご紹介したフィギュアはクリア樹脂の内側にある魚や水草が見えやすくなるよう出力後に表面を研磨しました。
今回は研磨作業についてもう少し詳しく解説していきます。
※お客様からご注文いただいた3Dプリント出力品につきましては研磨せずそのまま納品させていただいております。
研磨オプションはございません。
弊社の3Dプリンタは、通常の不透明樹脂とクリア樹脂を同時に造形出力可能です。
しかし出力したそのままの状態では、表面の細かい積層の段差により透明感が薄くなってしまいます。
研磨作業の説明の前に、まずはクリア樹脂の注意点をご紹介いたします。
●クリア樹脂の特徴・注意点●
・通常の不透明樹脂同様、着色が可能
・樹脂自体が若干黄みがかっている
※青色で少し着色することで黄色みを軽減できますが、若干暗くなります。
・造形物の内部に白いもやが出ることがある
※機器の特性上回避することは難しいです。ご了承ください。
クリア樹脂の表面を研磨し、表面の段差を消すことでクリア部分の透明感を高めることができます。
クリアスプレーやレジンなどで表面をクリアコートするとより透けやすくなります。
ただし、出力された造形物は表面にしか着色されておりません。
クリア樹脂ではない不透明樹脂の部分まで過度に研磨してしまうと白い下地が見えてしまいますのでご注意ください。
クリア樹脂の部分も同様に表面にしか着色されておりませんので、研磨するほど色は薄くなります。
研磨する場合はクリア部分の色を濃くすることをおすすめいたします。
また、造形物の形状によっては力を加えると折れてしまうため、研磨の際には力を入れすぎないようご注意ください。
細いパーツがあったりクリア樹脂と不透明樹脂が複雑に重なっているような形状のフィギュアは研磨に向きません。
それでは、実際に研磨していきます。
ネオンテトラ水槽は平面が多いため当て板を付けた耐水紙やすりや金属やすりを、金魚鉢は表面が曲面なのでスポンジやすりを使用して研磨していきます。
※やすりを使用すると樹脂の細かい粉(粉じん)が出ます。
研磨作業中は防じんマスクやゴーグルを着用してください。
水で濡らしながら研磨すると粉が飛び散りにくくなります。
まず表面のざらついた段差を粗目のやすりで落としていきます。
ネオンテトラ水槽は金属やすり、金魚鉢は粗目のスポンジやすりで表面を研磨します。
表面のザラ付きが取れたら、番手を上げます。
水槽は金属やすりか当て板をつけた紙やすりに変更します。
番手を上げながら研磨していきます。
やすりを使用した研磨が終わりました。
この状態ではすりガラスのような透け感があります。
更に透明感を高めるためにクリアスプレーを吹いていきます。
※不透明樹脂部分にクリアスプレーを吹くと光沢によって積層面が目立ってしまうことがあります。
クリア樹脂と不透明樹脂が表面に混在している場合はマスキング等を施しクリア樹脂部分にのみクリアスプレーを吹くことをおすすめいたします。
透明感がぐっと上がり、中の魚や水草まで鮮明に見えるようになりました。
コンパウンドを使用して磨くと更に綺麗に透き通ります。
手間はかかりますが、このように研磨やクリアコートを施すことでクリア樹脂で出力したパーツの透明感をアップさせることができます。
これからまだ暑くなりますので、クリア樹脂を使った涼しげなフィギュアを制作してみてはいかがでしょうか。
イラスト→3Dモデリングオプションでもクリア樹脂部分を指定していただければ一部パーツをクリア樹脂で出力することが可能です。
※クリア樹脂はデータの取り扱いが特殊のため、必ず見積もり時にその旨をご記載ください。
また先述の注意点を全てご了承いただいた上でご注文ください。弊社では研磨サービスは行っておりません。
3Dプリントならではのクリア表現に皆さんもぜひ挑戦してみてください!






こんにちは、ポプルス造形部です。
















