今回は、前回の記事でご紹介した「かぼちゃランタン」フィギュアの制作過程を紹介する記事となっております。
前回の記事(完成品紹介記事):フィギュア制作|かぼちゃランタン①
「かぼちゃランタン」を制作するにあたって、まず完成イメージのラフを用意しました。
蓋つきの猫耳かぼちゃにハロウィン仮装をしているマスコットキャラクターのポプ猫がくっついているデザインです。
実際のかぼちゃランタンのように顔の部分は穴を開け、中にライトを入れた場合に光が漏れるようにします。
モデリングは大部分を3Dモデリングソフト「Metasequoia4」で行いました。
かぼちゃの顔部分の穴を開ける作業のみ「ZBrush」というソフトでブーリアン演算をしています。
まずは基本図形の球体からかぼちゃ部分を作っていきます。
辺の一部を球体の中心に向かって縮小し、大まかにかぼちゃの凹凸を出しました。
一部分のみを残して凹凸の微調整をします。
球体全体を微調整するのは手間がかかるので、一部分を調整してそれをコピーし繋げることで手間を減らします。
残した一部分は上側の凹凸をならし、窪み周りは辺を追加してスジをはっきりさせました。
調整が済んだら原点のY軸(縦の軸)を基準に角度をつけながら複製し、頂点を繋げ球体に戻します。
最後に選択頂点の高さを揃える機能で下部分を潰し、かぼちゃ部分の基本の形は完成です。
かぼちゃの顔は全体のバランスを見てから作るため、先に他のオブジェクトの大まかな配置を決めます。
耳の配置やサイズによってバランスが変わりそうだったので、そのまま先に耳を完成させました。
かぼちゃの顔はブーリアン演算の差演算を利用して作っていきます。
ブーリアンの差演算を行うことで形状Aから別の形状Bと重なる部分を取り除くことができます。
その機能を利用して、くり抜きたい顔部分のパーツを作りかぼちゃ本体から差演算で引くことで顔の穴を開けます。
まずはかぼちゃをフタと本体で二つに分離し、分離した面に3mmの厚みをつけました。
更にくり抜きたい顔部分の形状を棒状に作り、かぼちゃ本体と重なるように配置します。
上の図のかぼちゃ本体から赤い形状と重なる部分を取り除けばかぼちゃの顔がくり抜けます。
ブーリアン演算の処理のみZBrushで行うため、一旦モデルをobj形式で書き出しZBrushで開きます。
※Metasequoia上でもブーリアン演算は可能ですが、ZBrushは「Live Boolean」モードでリアルタイムで演算結果を見ながら微調整することができます。
ブーリアン演算を行う→結果を見る→(修正が必要な場合)ブーリアン演算前までアンドゥし位置を調整する→ブーリアン演算を行う……といった手間がなくなるため今回はZBrushを使用しました。
「Live Boolean」モードで演算結果を見ながらバランスを調整し、演算を確定します。
綺麗にくり抜くことができました。
Metasequoiaに戻り、かぼちゃのフタ部分も3mmの厚みをつけます。
そのままではフタをかぶせた際にずれやすいため、さらに内側にずれ防止のためのストッパーもつけました。
これでかぼちゃのメイン部分は完成です。
次にかぼちゃのヘタと葉っぱを作ります。
ヘタは基本図形の円柱をひねり、フタとの接地面は潰し広げて作りました。
フタの持ち手にもなるため太めに作ります。
葉っぱは表面を面で作成してから厚みをつけて作りました。
葉のシルエットの形で面を作り、辺を追加して形を整えてから厚みをつけています。
最後に周りのポプ猫のモデリングです。
もちっとしたイメージでポプ猫4匹の基本の形を作りました。
それぞれの猫をかぼちゃの周りに配置し、形を微調整します。
顔の位置を決めるため、先にポプ猫の身体だけテクスチャを貼って着色しています。
ポプ猫本体が完成しました!
次の更新では「ポプ猫の仮装(とんがり帽子・コウモリの羽)の制作」~「テクスチャで着色・完成」までを紹介予定です!
次回の記事もお楽しみに!







